最も多い戸建て住宅の侵入手口は「ガラス破り」。音を立てずに破壊するなど、その手口は巧妙になっており、調査でも71.1%(平成14年、前年比5ポイント増)とダントツです。その約半数が掃き出し窓。しかし、玄関や窓だけでなく、浴室やトイレなどの高窓や2階の窓など、戸締まりを忘れがちなところも狙われやすくなっています。ゴミ出しや近所への買い物など「ちょっとそこまで」でも十分に注意しましょう。
警視庁生活安全総務課講演資料(平成14年警視庁独自集計資料より)
簡単に入り込めて、確実に稼げて、捕まらない、この条件が揃った家を狙っています。
また植木や高い塀などは外から見えないので、実は恰好の隠れ場所。侵入されにくくするには次のポイントに注意してください。
(財)都市防犯研究センターJUSRIリポート
ガラスの室内側に貼るだけ。ガラスを割れにくくし、破壊する際に騒音が発生するなど、侵入に手間取り時間がかかります。また災害時や子供、お年寄りがぶつかってガラスが破損しても、フィルムがプロテクターとなり、大きな被害になることを防ぎます。価格は比較的安く、簡易に貼り付けることができます。
錠は2つ以上に。
固有のクレセントから離れた位置に補助錠を取り付けると、侵入に時間がかかるようになります。補助錠は、特別な製品を除き比較的安価であり、簡易に取り付けることができます。防犯フイルムを併用するとさらに有効な措置となります。
ガラスが防犯性能を左右します。合わせガラスの一種で、2枚以上のガラスに樹脂中間膜を挟んだもの。割れにくいため、侵入に時間がかかります。警視庁からも防犯性の高いガラスといわれています。防犯ガラスは通常のガラスの3?10倍と高価で、専門の施工業者に依頼する必要があります。
※警視庁は「網入ガラスや強化ガラスには特別な防犯性能が見られないので注意する必要がある」との見解を発表しています。
防犯ガラスの特殊中間膜の厚さは約0.76mm以上あります。
台所、トイレ、浴室など高所の小窓に取り付けましょう。出窓や緊急時の脱出口とすべき窓には、防災上の理由から取り付けられていない場合が多いのですが、最近では防災上の支障がない可動式の面格子が販売されています。ただし、外部からドライバーで容易にネジを取り外せる構造のものや、バール等で容易にこじ開けられる面格子は、防犯対策に向きません。面格子の種類、価格は様々で、その施工については専門の施工業者にご相談ください。
※商品の仕様・価格は変更になる場合がございます。ご了承ください。
※工事のお見積もりは、現地を確認させて頂いた上で、提示致します。